エゾモモンガの親子①

エゾモモンガ、親子

エゾモモンガ(蝦夷小鼯鼠):リス科モモンガ属タイリクモモンガ種、エゾモモンガはタイリクモモンガの亜種で、北海道の固有種(頭胴長:15~16cm、尾長10~12cm、体重100~120g、目の大きさ7~9mm、手の指4本、足の指5本)、学名:Pteromys volans(飛ぶ翼のある鼠)、英名:Siberian Flying Squirrel、Russian flying squirrel

エゾモモンガ鳴き声、ジィージィー、鳴くのは繁殖期。親とはぐれた時には激しく鳴きます。普段は鳴きません。

エゾモモンガ、親子

毛色:毛は淡い灰褐色(冬は白っぽい)、夏毛は淡い茶褐色、目の周りに黒いアイリング、目の下からお腹にかけて白、鼻から口元が淡いピンク。

エゾモモンガ、皮膜

分布:ユーラシア大陸に広く分布、日本では北海道となっています。木から来へ飛び移る為の皮膜が体の側面(手から足にかけて)あります。頭胴長15cmはスズメとほぼ同じ手のひらサイズなんです。

エゾモモンガ、成体

生態:平地から山地の森林や林、防風林など天然の樹洞や啄木鳥などの古巣に生息。生涯を樹上で暮らします。寿命は2~5年くらいです。

エゾモモンガ、赤ちゃん

名前由来:漢字名は蝦夷小鼯鼠、蝦夷(北海道)に住むモモンガから。小さな顔に大きな瞳。夜行性ならではの真っ黒な瞳、多くの光を取り込むためのものです。

、主食

主食:樹木の甘皮・葉・芽・種子・果実、花、キノコ、ドングリ、硬いクルミは食べないようです。

エゾモモンガ、赤ちゃん

繁殖期:4月中旬~5月上旬、7月下旬~8月中旬の年2回、1回の産卵で2~6匹(平均3匹)、約1ヶ月で目が見え歩けるようになります。その後巣穴から出て飛行の練習、生後2ヶ月で巣立ちます。巣は啄木鳥の古巣(6cm)程を好み、巣材は樹皮や苔、子の糞尿で汚れると巣穴を移動します。

エゾモモンガ、尾

行動範囲:オスが2ヘクタール、メスが1ヘクタール(繁殖に縄張り)、夜行性で繁殖以外は昼間は寝ています。木から木へとムササビのように飛び移りながら巣穴に帰ってきます。平らな尾は飛行時の舵取りになっています。

採食行動・時間帯:日没~日の出前の15~20分、長くて40分位で巣穴に戻って休みます。行動時間が短いのは天敵に見つかりにくくするためだと思われます。

エゾモモンガの赤ちゃん②

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